1989年1月2・3日、ニューヨーク、クリントン・スタジオで録音。Executive Album Producerとしてロン・モスがクレジットされているのがみそかも知れない。Akoustic BandというのはElektric Bandのリズム・セクションであるジョン・パティトゥッチとデイブ・ウェックルを抜き出して作ったバンドなのは周知の事実だが、きっとロン・モスが考えたのだろう。
1989年度のグラミー賞を二部門で受賞しているのはともかくとして、このバンドの構成にホントに無理はないのだろうか。はなはだ疑問だ。ジョン・パティトゥッチに才能があるのは分かるが、元々エレクトリック・ベースを弾いていた者が易々とアコースティック・ベースで実力を出せるものなのか、ということだ。ミロスラフ・ヴィトオスにエレクトリック・ベースを、ジャコ・パストゥリアスやジェフ・バーリンにアコースティック・ベースを弾かせているようなものである。はなはだ無理がある。だから自ずとトリオ・ミュージックとは結果が異なってしまう。
悪いのはジョン・パティトゥッチにアコースティック・ベースを強いた企画者である。インター・プレイに優れるわけがない。確かによくまとまっているのは理解できるが、全く同じ曲をミロスラフ・ヴィトオスとロイ・ヘインズと組んでやったらもっと凄かったろう。残念なアルバムである。
Spainがいい, 2006-08-23
チック・コリアのアコースティックも好きな者としては,「Now He Sings」や「Now He Sobs」を思い出させてくれる一枚.ユニットとしてのリズミックな一体感が感じられるのが好き.曲構成はジャズスタンダード半分,オリジナル半分といったところ.数ある「スペイン」の演奏としては,このCDのものが一番のお気に入り.
抜群のドライブ感, 2003-07-06
エレクトリック・バンドの活動の合間を縫って結成された、アコースティック・バンド。 ベース ジョン・パティトゥッチ、ドラムス デイブ・ウエックル。 So in loveやSomeday My Prince Will Comeなどのスタンダートナンバーを演奏しながらも、 チック・コリアの抜群のドライブ感が楽しめます。 名曲「スペイン」のロングバージョンも収録。 第32回(1989年度)グラミー賞ベスト・ジャズ・フュージョン部門受賞アルバムです。