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クウェンティン・ウォーレン(g)&ドナルド・ベイリー(ds)を伴ったジミー・スミスのレギュラー・トリオによる1960年録音作。
「ブルーノートを売ってスミスのマネージャーになりたい。そうすれば彼の演奏を毎晩聴けるから」。ブルーノートのオーナー、アルフレッド・ライオンはかつてそう語ったことがある(ルース夫人の回想)。ブルーノートになぜあれほど大量にジミー・スミスのアルバムがあるのか、その理由はこの一言に集約されている。要するにスミスはアルフレッド・ライオンの秘蔵っ子だったのである。
数も多ければ内容、顔ぶれもさまざまだが、本作はレギュラー・トリオでゴスペル調のアーシーな演奏を熱く繰り広げている点が最大のポイント。もちろんスミスのオルガンはいつだって黒いが、編成が編成なだけに、ここに聴かれる演奏はいつも以上に黒く荒々しい。目玉曲<1>は映画『ダイ・ハード3』に使われた軍隊マーチふうの曲で、「ジョニーが凱旋する時」という邦題で知られるアメリカ民謡。最後の2曲はオリジナルLPには未収録だった演奏だ。(市川正二)