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スティーヴン・スティルスが組んでいるのはクリームのベーシストだったジャック・ブルース、そしてドラマーのバディ・マイルス。加えてエリック・クラプトンと“ブルースマン”バディ・ガイ、ジャズ・サックス奏者のローランド・カークのチームとくれば、このライヴが“60年代最高にして最後のジャム・セッション”と呼ばれるのにも納得がいくだろう。
会場の名前はDVDには登場しないが、収録されたのは1969年。この豪華な共演がうまくいったかについては入り混じった感想を覚えるというのが正直なところ。スティルスの出番はわずかしかないが、その分、ローランド・カークとバディ・ガイの熱演が光る。特に「カンザス・シティ」が素晴らしい。ガイの演奏はクラプトンのはるか上をいく名演である。地味ではあるがベテランのモダン・ジャズ・カルテット(当時、あのビートルズのアップル・レーベルと契約していた)も秀逸だ。しかし、全体的に音質が悪いのがいただけない。まるで傷ついたレコードから流れ出ているかのように劣化している。たとえるならば、62年型フォルクスワーゲン・ビートルについている2インチスピーカーで聴いているようなものだ。画質は悪く、編集は不親切。このような形で世に出ることになったことを、参加者たちが喜んでいるとは思えないのだが。(Sam Graham, Amazon.com)