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生涯最高の失敗 (朝日選書)

生涯最高の失敗 (朝日選書)

田中 耕一
定価 : ¥ 1,260
発売日 : 2003/09/09
出版社/メーカー : 朝日新聞社
おすすめ度 : (18 reviews)
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カスタマーレビュー
失敗を見逃さない, 2009-05-08
なぜ失敗を見逃さなかったのか?
という点について、
毎日繰り返し、普通の現象を
観察していたから、
いつもと違うということに
気がつくことができたという
言葉が印象的でした。
気の遠くなるほど実験を繰り返した
成果だと感じました。
参考になる人です, 2009-02-06
とても自信がつきました
田中耕一さんに興味がある人にはおすすめ!!
何回も読み返してしまいます
自分も技術の腕で生きていけるようになりたい
人柄が表れていてよいです。, 2008-10-16
日本人が4人同時にノーベル賞を受賞したことで、田中耕一さんはいまどうしておられるんだろうと、いろいろ調べているうちにこの本に出会い読んでみました。
田中さんについては、当時新聞やテレビを介してしか知ることは無かったのですが、この本は田中さん本人が自分の言葉でノーベル賞受賞について語っているということで非常に興味深く読みました。
全体として、田中さんの人柄が表れているというか、非常にまじめなんだけど、どこか天然なのかわざとなのか、ぼけが入っていて、それがいい味を出しているというか。
生い立ちの話とか、鶏頭牛後というつもりで島津に入っただとか、ノーベル賞受賞の知らせが入ったときの話とかそういうエピソードはおもしろく一読の価値があると思います。
二章では、田中さんが何を発見したのか、それがその後の質量分析にどんな影響を与えたのかという話をわかりやすく解説してくれているので、やっと何が評価されてノーベル賞が授与されたのか、何となく理解できました。
一番印象に残ったのは、エンジニアとして現場にこだわる田中さんの姿勢で、マネーゲームに明け暮れたあげくの世界恐慌の嵐が吹き荒れる今日、田中さんのようなエンジニアが数多く存在するのであれば、日本の未来も何とかなるかなあと、そんな感想も持ちました。
明日からまたこつこつやろう、そんな気にさせてくれる本です。
マスコミと現実のギャップ, 2008-01-04
テレビなどで一時大量に流れた田中さんの情報。それは田中さんの一面にすぎない。報道を見た田中さん自身が現実と報道の間のギャップをもっとも痛感されたことでしょう。この人の偉いところは一面的な情報を自分自身の手で多面的な方向へ是正しようと行動を起こしたところ。このような行動力こそ見習うべきでしょう。
あの田中さんの正体を知る!, 2006-06-05
田中さんのノーベル賞受賞から随分と時間が経ちましたが、技術者の間でも
田中さんのイメージというのはかなり捻じ曲げられていて、本書によりようやく
すっきりした田中さん像を見出すことができました。
受賞前後の田中さんが出世したいのか、そうではないのか、などをはじめ
いろいろと技術者マインドに矛盾したものが含まれていたので、本人の書により、
否定されるべきものが否定されて、一本の筋が通ったという感じです。
私も日々、質量分析を使っていますが、MSは単なるツールとしてしか
見ていなかったので、自分の装置以外のイオン化などは余り理解しようと
していませんでしたが、田中さんの見出した(発見に近い)発明の意義も
本書を読めば、十分に理解できると思います。
理科系の知識がない方にはやはり難しい表現もあるかもしれませんが、
たとえ話などでサポートされて読みやすくなっていますので、一読を
お勧めします。
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   2002年にノーベル化学賞を受賞して時の人となった“田中さん”初の著書が上梓された。タイトルはノーベル賞受賞の発端となった実験上の失敗のことで、第1章の自伝「エンジニアとして生きる」、自分の研究を紹介する講演を書き起こした第2章、そして講演直後に行なわれた山根一真との対談の3章からなる。

   とても誠実な本である。自分自身や研究内容を一般の人々に理解してもらおうと誠心誠意心を尽くしている。著者のそんな人柄がにじみ出た文章は非常に好ましく、素晴らしい。難しい研究を解説する第2章は簡単には読み進められないだろうが、それでも熟練のクライマーが絶壁を登るように一歩一歩着実に解説してくれるおかげで、理解に苦しむことはないはず。むしろ、高分子が壊れずに気化するレーザー光の当て方を、ある失敗から発見する経緯はとても興味深かった。やや残念なのは第3章。講演の聴衆を対象にしたために、山根一真による対談は第2章の内容をかみ砕くことに終始し、研究の深みを引き出すまでには至っていない。

   一般読者にとって最も面白いのは第1章に違いない。「隔離室」に逃げ込んだ受賞の日や、のこぎりの目立て職人である父を持った家庭環境、島津製作所でエンジニアとして過ごした日々――。この自伝を読んで、「生涯一エンジニア」を貫く著者が実に魅力的な人間であることをあらためて思い知らされた。また、独創性と創造性についての考察は必読だ。「ネクラ」と呼ばれたこともある著者が、現場を支える理系の人々をもう少し尊敬してほしいと真摯に訴えるくだりには思わず胸が熱くなった。(齋藤聡海)


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