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「みんなの意見」は案外正しい
ジェームズ・スロウィッキー
,
小高 尚子
定価 :
¥ 1,680
発売日 :
2006/01/31
出版社/メーカー :
角川書店
おすすめ度 :
(43 reviews)
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カスタマーレビュー
特定の 状況の下で 正しいよ
, 2009-11-30
1.内容
あくまでも『「みんなの意見は」「案外」(「案外」のみカギ括弧は清高がつけた)正しい』と言っているわけであって、どんな場合でも個人より集団の意見が正しいとしているわけではない。すなわち、p28にあるように、(1)意見の多様性、(2)独立性、(3)分散性、(4)集約性がある場合には、集団の意見のほうが正しい場合が多い、ということである。このようなことを、第1部では抽象的に、第2部では個別に論じている本といえよう。
2.評価
私はブライアン・カプラン『選挙の経済学 投票者はなぜ愚作を選ぶのか』(日経BP社)を読んで感銘を受けたので(その他にもいろいろあるが)、集団には懐疑的であった。しかし、1で書いたように、絶対的な集団礼賛の内容ではなく、条件が合わないと集団の意見も間違いが生じることもきちんと書いてあるので、『選挙の経済学』とも矛盾しないし(別に矛盾してもいいが)、説得力もあった。スコット・ペイジ『「多様な意見」はなぜ正しいのか』(日経BP社)でも紹介されており(p485注11)、影響力の大きい本といえよう。以上を総合的に考慮して、星5つ。
色んな意見の大切さ。
, 2009-09-25
大変キャッチーな話題をふんだんに詰め込み、読み物としても面白く仕上がっている。
クイズ・ミリオネアのくだりはなるほど!と思わされた。
テレフォンやオーディエンスなど正解を導く手法が3つ存在したが、
専門家や辞書を用意して答えたテレフォンは、オーディエンスの正答率には遠く及ばない。
と、とっつきやすい内容も多く、話のネタになりそうだ。
本書の構成も私には読みやすい一因であった。
まずは、認知の多様性を紹介し、集団の知恵が発揮される場面を三つに分け、詳述した後、
企業や市場、民主主義といった具体的事例に合わせて記述されている。
つまり、理論を理解した後、テーマを絞るというのが読みやすかった。
しかし、あまりに多くの事例が散発するので、ネタとして活用するにはいいが、
各章のテーマをぼやけさせることにもつながっているのが残念であった。
しかし、その多くの事例自体も多様な意見として、集団の知恵を体現しているのかもしれない。
是非、ご一読を。
”案外”の意味
, 2009-08-20
集団で決めた「意見」は、有能な個人の「意見」より正しい。
タイトルにある”案外”には、常に集団>個人ではないけれど、平均すれば集団>個人になるという筆者の想いが隠されている。
しかし、上記の集団>個人を満たすには、賢い集団に必要な以下4つの要件が必要となる。
・多様性
・独立性
・分散性
・集約性
それぞれの要件を満たせない際には、集団の判断に情報カスケード等のデメリットが生じるが、その対処方法も中盤で詳細に検討している。
ただ、終盤の3章ぐらいは蛇足というか、何を言いたいのか分からない。
「巨人の肩の上に立つ」の理論を集合知の信念から説明する、科学者の章までは良いのだけれど。
「ナレッジマネジメント」が良く理解できる本
, 2009-08-13
原題は「集団の知恵(THE WISDOM OF CROWDS)」
本書の主張は、下記の「訳者あとがき」が分かりやすい
集団の知恵を活用するには、集団を構成するメンバーの多様性、
独立性、それに分散化が備わった集団に加えて、
集団のメンバー個々の意見を一つに集約する
仕組みもなければならない。(P284)
豊富な事例も、この主張を強く支えている
「クイズ$ミリオネアのライフライン(P20)」
「アメリカンフットボールの戦略(P60)」
「映画館の価格(P113)」「椋鳥(むくどり)の群れ(P115)」
「ナレッジマネジメント」が良く理解できる本である
多数派の賞賛ではなく……
, 2009-05-30
本のタイトルからして多数派の意見を賞賛するような本なのかなと思っていましたが、そうではなかったようです。少数派の意見も含めているからこそ「みんなの」意見なのだということがよく分かります。
みんなの意見が正しくなるためには条件があり、各人がそれぞれ独立して考えていることなどが必要です。みんなが信じていたところでデマが発生することがあれば、バブルが起きることもある。みんなの意見はどのようなときに正しくなり、どのようなときに間違うか、事例をもとに解き明かしてくれる本です。
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