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アオイホノオ 1 (ヤングサンデーコミックス)
島本 和彦
定価 :
¥ 540
発売日 :
2008/02/05
出版社/メーカー :
小学館
おすすめ度 :
(21 reviews)
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カスタマーレビュー
なんとなく買ったら面白かった。
, 2010-01-21
この作者の作品は読んだことがなく、漫画ランキング本の7位ということで書店に平積みされていたのを見て面白そうかなと思って買いました(去年ですが)。
芸大に生息する曲者学生たちの描写が興味深く、各人のキャラが立っていて、ぽわーんとした女の子キャラもいい味です。会話で使いたくなる名フレーズも諸所に出てきます。
地元ネタがわかる人や、80年代にサンデーをリアルタイムで読んでいた人などには、確実に☆六つ分くらい面白いのだろうなと思いました。
私はアニメ文化には造詣が深くない(出てくる人物名をかろうじて知っている程度)のですが、リアルとフィクションとデフォルメが程よく配分されているのだろう登場人物たちや、あの時代のノスタルジーや、ちょっとした漫画・アニメの知識など、かなり面白く読めました。
こんな立ち位置の人間でも十分楽しめましたので、ここで中身を引用してネタバレしてるレビューは読まずに即購入するのが損なしです。
青春群像!
, 2009-12-17
作者自身の学生時代を下敷きに描かれた「フィクション」。
小学生の頃に『炎のニンジャマン戦国外伝』を読んで以来、この作者に親しんできたが、相変わらず絵が下手。昔より下手になっていると感じる部分もあるのだが、内容は秀逸だ。
タイトルどおり、主人公の「青さ」が根底にあるのだが、これがまた尋常ではない。尋常ではないのに、身に覚えがある。つまり読者である自分もまた、これほどまでに青かったのだと突きつけられて、恥ずかしいやら懐かしいやら。
とかく胸を抉られるような気分だ。
作中に庵野秀明が登場するが、なんというかこれがもう「庵野秀明」なのである。それ以外の何者にも見えない。
上に書いたように、絵は下手だ。しかしそれは絵画表現としての話。マンガ表現としては非常に巧い。
島本和彦はマンガ家だ!
歴史的な価値のある作品
, 2009-08-21
金田伊巧さん追悼の意味で買った作品ですが、色々楽しめました。
当時のおたくがどんな感じだったのかがわかる作品。只のおたくじゃない、日本中のおたくの中心となるおたく達がどんなだったのか。
あだち充や高橋留美子の若い頃の評価、イデオンの当時の評価。
そして金田、宮崎は素晴らしいという大前提に基いた、当時の若者の行動。
げんしけんよりこっちがしっくりきます。
大阪の貧乏アーティストたち
, 2009-03-13
モチーフになっている大学に友人がいたので、何回か遊びにいったことがあるが、
いろんな所が現物に近すぎて笑ってしまった。
それぐらいノンフィクション。
いつもの島本節+自伝的な部分もたのしめて、
お得な一冊だと思う。
矢野健太郎が気がかりだ
, 2008-12-16
わたしは、藤子不二雄A「まんが道」みたいに、漫画家が自分の漫画書きとしてのルーツを描いた漫画が好きなので、その系列にあたるこの漫画を読んでみました。
島本和彦さんの漫画はほとんど読んだことがありませんでした。名前と「炎の転校生」という代表作があることくらいしか知りません。
ときは1980年。大作家芸術大学映像計画学科1年生の焔燃(ほのお・もゆる)君が主人公です。まあ、島本さん自身が投影されている主人公だとは思いますが。
1巻では、誰もが経験しているはずの、若気の至り、若さゆえの傲慢、勢い、がこれでもかと描かれて、面白かったです。
たとえば、主人公は少年サンデーを読んで、こう思います。
>甘くなってきている!
>漫画業界全体が 甘くなってきている!
>いいぞ、甘くなれ、これからもどんどん甘くなってゆけ!
また、高橋留美子さんの「うる星やつら」を読んだ主人公は
>今のサンデー読者にこれがわかるはずがない!(中略)
>しかしまあ、俺だけは認めてやろう!ファンレターでも出すかな
>がんばれ、って。きっと喜ぶぞ。
などとつぶやきます。すごい思い上がり!でも経験あるなあという感じ。
しかし、それと同時に、主人公の自信をくじく出来事も次々に訪れます。クラスメイト・庵野秀明の才能を見せ付けられたり、いざ漫画を描こうとすると、投稿用原稿用紙のサイズに戸惑ったり、少年サンデーでは細野不二彦などの新星が出てきて、自分の才能を過信しつつも卑下して悩む主人公の姿。
なかでも、大学マンガ・アニメーション研究会(CAS)での、矢野健太郎さんとの出会いのシーンが大好きです。矢野健太郎さんは、のちに「ネコじゃないモン!」などで知られるようになる漫画家さんです。
入部しようとやってきた焔くんは、部長の矢野健太郎さんに以下のように言われます。
>ここには、2種類の部員がいてな・・・・
>プロになる気のある者と、なる気のない者!
そして、焔くんの原稿を読んで
>フン・・・まだまだ絵がおぼっちゃんの線だぜ。
とつぶやくあたりから、矢野健太郎の迫力が増してきます。
>デザイン科4回生、このCASの会長、矢野健太郎。
(中略)
>お前には、果たしてそれだけの漫画にかける覚悟はあるのか!
こんな矢野健太郎の迫力に、焔くんは逃げ出してしまいます。そしてこんなナレーションが。
>どこまで逃げる、焔!?
>お前の将来は?
>それでも何かを目指そうという心意気は無いのか?
>ダメな若者、焔燃の青春はまだ続くー
こんなふうに、自分の才能への過信と不信を行き来する若者の姿が小気味よく描かれています。何より、そういった若者のダメさ、おろかさ、に対する作者の暖かい視線と応援の気持ちを感じ、読んでいて勇気付けられる気がしました。
焔くんよりも矢野健太郎さんのその後が気がかりです。
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