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大空の決戦―零戦搭乗員空戦録 (文春文庫)

大空の決戦―零戦搭乗員空戦録 (文春文庫)

羽切 松雄
定価 : ¥ 500
発売日 : 2000/12
出版社/メーカー : 文藝春秋
おすすめ度 : (3 reviews)
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カスタマーレビュー
戦闘機乗りの中の戦闘機乗り, 2005-07-18
最初は巡洋艦「摩耶」の機関兵だったが、激しいいじめに嫌気が差して戦闘気乗りを目指し、後に航空兵に転じる。日華事変に参加、成都空襲では敵飛行場に強行着陸しての攻撃までやってのける。その後横須賀航空隊に戻ってテストパイロットの日々を送るが、昭和18年ソロモン諸島ブーゲンビル島ブインに赴任、空中戦の日々を送る。
ベララベラ島上空では敵機を追いすぎて、射撃寸前でヒョッと後ろを見ると敵機が2機後ろにピタッとついていて、その後ろに2番機の渡辺二飛曹がついていた。と思えば、その後ろにまた敵機が沢山ついている。これは渡辺が危ないと思った瞬間、渡辺機は真っ赤な炎に包まれ、とっさに自分が危ないとみて急反転し、素早く雲の中に飛び込んで難を逃れた。その後空中戦で重傷を負って内地に帰還、娘さんや奥さんを亡くしながらも、傷が癒えると再び防空戦に参加する。そこでまた重傷を負って病院で終戦を迎える。
味方機同士の接触事故で死亡者が出たことや、パラシュートで脱出したのに木の枝に引っかかって中吊りになっているところを土地の警防団に米軍飛行士と見間違えられ撲殺されたエピソードにも触れている。その後飛行服に日の丸を縫い付けることが義務付けられた。あまり触れられない実際の戦闘機乗りの姿をそのまま伝えている。
海軍屈指のベテラン搭乗員, 2005-06-14
まず、本書は以前に御紹介した、横山保大尉(終戦時中佐)の「あゝ零戦一代」とセットで読まれる事をおすすめします。なぜなら、羽切さんは横空時代、かの有名な下川万兵衛大尉のもとにあって、十二試艦戦1、2号機に搭乗してテストを行っていた人であり、中国大陸に横山大尉の列機として共に進出しているからです。よって、序盤は横山大尉の横空や十二空での回想録と共通する部分が多く、お互いを読む事で補完できる部分も多々あります。零戦4機でもって敵前着陸を敢行し、敵機の焼き討ちを行った一人として勇名を馳せた際のエピソードも、もちろん書かれています。
彼は、その卓越した操縦技量を買われて、海軍航空の総本山である「横須賀海軍航空隊」に三度も配属された敏腕パイロットであり、新機種のテスト飛行や新たな戦術の開拓などに従事されました。十二試艦戦(零戦)、雷電、紫電改などのテスト、三号爆弾の投下試験など、その功績は大きい。その後ラバウルの二○四空に配属され、実際にこの三号爆弾を使用する事になるのである。その後紫電改に搭乗し、武藤飛曹長らとともに激しい本土防空の任につき終戦を迎えました。
このように、日華事変、ラバウル航空隊、本土防空と言わば「エースの王道」を辿ってきた輝かしい戦歴を持つ羽切中尉。二度の重傷を乗り越えて戦った不屈の精神あふれる一冊を是非どうぞ。
零戦を乗り回し、中国戦線、南方ソロモン、日本防空で戦った元搭乗員, 2000-12-19
髭生やした搭乗員として知られ、撃墜王坂井三郎とも親しかった零戦のパイロット。中国戦線では敵飛行場に着陸して放火を行う。ブーゲンビル島での航空戦で重傷、後に横須賀航空隊で防空任務につく。 戦後平和をのぞむ意思を刹那にのぞんだ羽切氏は後に静岡県富士市の議員をつとめた。

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