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青春を山に賭けて (文春文庫 う 1-1)
植村 直己
定価 :
¥ 470
発売日 :
1977/01
出版社/メーカー :
文藝春秋
おすすめ度 :
(20 reviews)
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カスタマーレビュー
若き日の冒険
, 2010-07-10
冒険家植村直己氏が、青春時代の若き日々を綴った自叙伝です。
植村氏というと「世界で初めての五大陸にある最高峰全てを踏破した人物」と聞いていたので、若い頃からプロの登山チームなどで華々しく活躍したのかなあとも思ってたのですが、本書で語られるのは素人が手探りで道を切り開いていくという泥臭いもので、どちらかというとバックパッカーの延長線にあるような地味な雰囲気で驚かされました。
大学の山岳部出身だった著者は、卒業後に世界の高山に登ることを目指します。
まだ海外旅行など夢のまた夢で、外貨持ち出し規制すらある時代に、登山資金を稼ぐためにまずはアメリカでアルバイトをし、その後フランスのスキー場で稼ぎながらモンブランに、そしてアフリカに渡りキリマンジャロ、更にはネパールからエベレストなど次々に登頂に至ります。
驚異的なのが、著者はこうした国々へは何のツテもなく渡航し、言葉も通じない中で現地の中に溶け込み、仕事を見つけていくその行動力です。
ほとんど徒手空拳で乗り込んでいく中で、不思議なくらい現地の人や地元の日本人からかわいがられ、助けられるのは、著者の明るく誠実な人柄と強運ゆえのことなのでしょう。
また途方もない冒険の合間に控えめに語られるロマンスの描写にも植村氏の性格がうかがえ、好感を持ちました。
もう40年近く前の話ですが、少しも古臭さを感じさせず、読ませる文章で、読了まであっという間でした。
萎縮気味の日本人へ
, 2010-07-01
日本が誇る探検家植村直己が、世界五大陸の最高峰を全て攻略し、「最後の夢」という南極大陸の単独横断を計画し始めた1971年に書かれた彼自信による半生の記録です。
学生時代の山岳部入部の経緯から世界放浪の旅と沢山の人との出会い、そして手に汗握る各アタックの詳細が書かれています。
笑いあり、涙ありと抑揚のある大変面白い内容で、明け方になっていることさえ気付かずに読み切ってしまいました。
自分の視点を何倍も高めてくれる(=自分の器の小ささを改めて知ることの出来る…汗)良書です。
血が沸き立ちます!
間違いなく元気が出ます!!
冒険する意味とは何か。
, 2010-06-08
青春を山に賭けて 植村直己
Q 宇宙から初めて地球を見た人間の名前は?
A ユーリ・ガガーリン。
Q 月面に初めて降り立った人間の名前は?
ニール・アームストロング、オルドリン。
Q エベレストの山頂に初めて登った人間の名前は?
エドモンド・ヒラリー、テンジン・ノルゲイ。
Q 世界を初めて一周した人間の名前は?
マゼラン。
前人未到の何かに到達した人間は歴史に名前を残す。
現在、世界において人間の手が触れられていない山は存在しない。
すでに、エベレストに登る意味は頂上に登ることではなく、その登り方が問われる時代になっている。誰もが登ったことのない経路で、無酸素でなどなど。
そう、エベレストに登る人間がネットを通して登る様を同時中継する時代なのだ。
植村直己とは…。
日本人初エベレストに登頂。
世界初五大大陸最高峰登頂。
2年で北極圏1万2000キロ単独犬ぞり旅を達成。
犬ぞり北極点単独行成功。
犬ぞりグリーンランド横断成功。
北米マッキンリー冬期単独登頂後、消息を絶つ。
本書は、そんな植村の冒険人生の前半生を綴る。
冒険する意味とは何か。
こんなことをする意味がどこにあるのだ。
現代における冒険とは何か。
平成20年に発生した山岳遭難者数は、1933人。
2009年の元F1ドライバー片山右京の富士山遭難の記憶も新しい。
なぜ、人は山に登るのか。
なぜ、人は命のリスクも顧みずに、冒険するのか。
それは冒険した人間にしか分からないのかもしれない。
気軽に楽しく読める一冊
, 2010-03-21
通勤の電車の中で読もうと図書館で借りました。
読みやすい。植村直己の素朴な人柄が伝わってきます。こういう本を読書の習慣がない人にすすめたいです。きっと読書の楽しさが分かると思うから。
好きだという気持ちを持ち続けること、何かをやり続けること、よく言われることだけどなかなか出来ないことを改めて教えてくれます。
永遠に偉い。
, 2010-01-08
荒っぽく説明させていただくと、輝かしい冒険の記録と、その費用の捻出や現地の下調べを含む準備の記録が大体交互に出てくるというのがこの本の構成なのであるが、読み進めるうちに「準備の記録」を楽しむ気持ちがどんどん強くなった。
中でもアルプス麓のスキー場で、言葉は拙くとも、スキーは滑れなくとも、懸命に、他のどのスタッフよりも汗を流して働き、やがて現地の人々の共感を得、本当の仲間として迎えられてゆくくだりは、まさに本書のハイライトであり、こういった不器用で、謙虚で、ひたむきな姿こそが永遠に色褪せない著者の魅力の所以であろうと思う。
どんな困難にも、常に裸で立ち向かう彼の姿を思うとき、勝ち負けといった結果ではなく、そこに行くまでの過程こそが大切であるとした生前の著者の言葉が胸を打つ。
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