ヘンリー ミンツバーグ, ジョセフ ランペル, ブルース アルストランド, Henry Mintzberg, Joseph Lampel, Bruce Ahlstrand, 斎藤 嘉則, 奥沢 朋美, 木村 充, 山口 あけも
定価 :
¥ 3,990
発売日 :
1999/10
出版社/メーカー :
東洋経済新報社
おすすめ度 :
(24 reviews)
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カスタマーレビュー
視野の広い学者, 2008-08-10
- ミンツバーグの視点は現実的で戦略はいろいろあることを教えてくれる。マイケルポーターだけに凝り固まってしまうと、その企業が企業として成り立っているよさまでも切り取ってしまう危険がある。確かに戦略論は流行り廃りがあり、またある企業、ある時代にはなりたった勝利の方程式が時間がたつと効果的でないなど、環境にも左右される。となるとその企業の強みを残しつつ、時代に合わせて変幻自在というのが一番よいのかもしれない。。。
戦略(方法論)を多面的に見せてくれる労作, 2007-06-28
- 戦略を10種類の視点から見せてくれている。同じ対象でも視点、見る角度によりいくつもの見え方がある。それが立方体(正六面体)なら、上下、前後、左右の6通りの見え方になるが、この本ではそれが10通りになっている
経営とは、目的や方向を示し、諸資源を経営時空間上に配置・組合わせし、モチベーション・能力を高め、活動をフォローすることだが、重点の置き方の強弱は状況により異なる
それを著者のミンツバーグは次の10種類に類型化して示している(次のスクールとは学派、流派というような意味)。
(1)エンバイロメント・スクール(外部環境、市場環境を重視する戦略形成)
(2)デザイン・スクール(機会、脅威、強み、弱みなど内外環境のSWOT分析などのオーソドックスなアプローチに基づく戦略形成)
(3)プランニング・スクール(収支計画や資金計画などを両輪とする経営計画策定プロセスなどに重点を置いた戦略形成)
(4)ポジショニング・スクール(ポジショニング分析を重視した戦略形成)
(5)アントレプレナー・スクール(潜在ニーズ発見〜ビジョン創造プロセス重視による戦略形成)
(6)コグニティブ・スクール(経営者の精神面や認知面に着目した戦略形成)
(7)パワー・スクール(対外的な交渉プロセス重視の戦略形成)
(8)カルチャー・スクール(社風などの組織風土を重視した戦略形成)
(9)ラーニング・スクール(創発的な学習成長に着目した戦略形成)
(10)コンフィギュレーション・スクール(組織変革の観点から見た戦略形成)
ミンツバーグの「大人の辛さ」に触れてみよう!, 2006-09-12
- ・ミンツバーグの著書は難解なものが多く、ポーター理論のように分りやすいとは言えない。
・しかし、大学で戦略論を専攻しているような方には必携の本である。初学者が読んでも、学派を10派にまで広げると途中で挫折してしまう。これが本書の短所である。
・しかし、ミンツバーグは「辛口」と心得て、ポーターの「甘口」に飽きた方には良い味がする本であることに間違いは無いはずである。
・要するに、本書は「大人の辛さ」を持った本である。読めば「ミンツバーグの味」が染み渡り癖になる本である。
難解な戦略論入門, 2006-03-16
- ミンツバーグ先生らが、既存の戦略論を10の学派に分類し、それぞれの理論について論じた本です。
戦略マネジメントとして語られる範囲は広く、どの範囲の議論を戦略論とするかは研究者それぞれに異なると思います。そのなかで、本書の10の分類は、以前にはないようなユニークな分類をしており、まずその点に目が行きます。また各理論の分析も鋭く、考えさせられるものが多いことも評価できます。戦略論に興味のある方は一読してみるといいと思います。
ただ個人的には、誰が本書の読者として適しているかと考えた場合、実務家というよりも、この領域を専攻している大学院修士課程程度の知識のある方が読むと勉強になるのではないかと思います。具体的にいうと、本書に書かれている理論を本書で初めて触れる場合、ミンツバーグ先生らの議論についていけないのではないかと読んでいて感じました。本書をよく理解するには、各理論を本書以前に触れたことがあり、かつ、参考文献に挙げられている各理論の代表的な本/ジャーナル・ペーパーを事前に目を通し、ある程度理解している必要があると思います。そのような状態で本書を読むとミンツバーグ先生らの指摘がおもしろいものに思えると思います。
ポーターの戦略論に疑いを持った方へ, 2005-08-30
- 私自身もこの本を読むまで「戦略=ポーター」でした(ちなみに「マーケ=コトラー」です (^_^;)) ただ、この本が示すがごとくいろいろな考え方があり、さらに言えばそれを組み合わせが必要というのが現実と理論の架け橋になると思います。
なお、読んでから考えた望ましい順番ですが、以下のような感じで読むのがよいと思います。
1. 1章を丁寧に読んで本が目指しているものを知る
2. 12章をざっと読んで各戦略論の概論を頭に入れる(当然ながら記憶する必要などなし)
3. 残りの章を好きな順で読む
このような読み方で戦略論の概要を掴むというのがこの本の役割でしょう。なお、やはりミンツバーグの本で自分の思想のよいところが残るように書いてあるのですが、ポーターをほめた本もしくは本人の本はたくさんありますので、この本で多少この傾向があってもバランスは崩れないと考えます。
そして、戦略論は自分のビジネスにインプリしてなんぼと考えます。その視点で理論の概観を抑えるためにうまくまとまっているこの本で近道を走るのは望ましいことではないでしょうか?
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