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新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち

新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち

山形 浩生
定価 : ¥ 1,575
発売日 : 2002/09/18
出版社/メーカー : アスキー
おすすめ度 : (9 reviews)
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カスタマーレビュー
私は大いに楽しんだ, 2008-03-19
初心者向けということになっているけど、初心者はなんのことやら分からないだろう。むしろ、一通り分かったつもりの人が読むと一番ためになる。私は大いに楽しんだ。自分とほぼ一致する認識を軽妙な文章で読みやすく綴られていて、さらさらと読めた。UTF への考え方とか、著作権主義に対する態度とか、参考になる部分もあって、有意義でもあった。コンピュータに興味のある人はスキルに関わらず読んで損はない本だ。
ところで、山形氏はパンチカードでコンピュータ使った最後の世代だろうと書いてるけど、私がパンチカードを使ったのは4年の時で、修士課程の時には既にTSS使ってたのよね。9歳も下なのに変だなあ。やっぱり、私の使っていた NEC の ACOS て進んでたのかしら。
タイトルに偽り有り, 2005-06-29
「分かっている人が分かっている人のために書いた本」という感じ。
少なくとも私は、この本を読んでも「コンピュータのきもち」なるものは
全く理解できませんでした。入門書としては失格です。
パソコン雑学本としては悪くない出来かも知れませんが、
「自分はこんなにパソコンに詳しい」という筆者の自慢が
随所に透けて見えて不愉快でした。
PC と長く付き合うなら……, 2004-06-03
「機械などに気持ちなんてあるわけがないじゃないか」
と言う方も多いと思います。
おっしゃるとおりで、コンピューターには人間独特の思考や
感情の流れというのはありません。流れているのは電流です。
人は物にたいして自分の感情を投影・擬人化する心理的なクセが
あります。頭では解っていても、ついそのように見る事があります。
それはモノというのは、人間が作ったモノだからだと思います。
モノを擬人化してしまうのは、それらが作られる過程で作る人の
好み・思考・哲学などが反映されていて、それを使う人が「反映」
されているものを「本能的」に感じるからではないでしょうか。
PC を前にして「PCに対して何かを感じた」のは、実は自分の心が
投射されているだけで、自分の心と向き合っている時が多い気が
します。
そういった状況の中で、「他人」が作ったPCを使用し続ける場合、
この本は、今後の自分と PC との付き合い方を、わかりやすく
楽しみながら理解を深めてくれるガイドブックだと思います。
コンピュータへの親しみを生み出す本, 2004-03-17
この本の主要読者として想定されている「コンピュータが苦手な人」にも楽しく読むことができると思います。
しかし実用という面では、著者も認めているように、あまり役に立ちません。
ただし、世の中には「実用以前の段階」があると思います。
コンピュータを使おうとすら思えない、それほどまでにコンピュータが苦手である、という段階です。
そんな段階にいる人たちにとっては「コンピュータを理解できるかもしれない」という希望が必要なのです。
この本では、「ワケの分らないもの」と苦手な人たちには思えるコンピュータを人間にたとえることで、その希望を生み出そうとしています。
「メモリが不足しています」
では分らないけれど
「いろんな仕事をいっぺんに指示されたものだから、こんがらがっちゃって身動きがとれない」
と書かれていれば、分るし共感できる。
そんな人向けの読み物です。
文体は、軽く分かりやすいものに見えてひねくれているのが興味深いです。
残念ながら, 2003-05-12
私は、自分が凄く良いと思い、かつ、費用対効果が高い本のみに書評を書きます。
原則、悪いと思った本についてはコメントはしません。
なぜなら、私が悪いと思っても、それは、私の力不足で本質が読み取れていないだけで、
実はすごい本かもしれないから。
また、私は山形浩生の翻訳本を4冊程読みましたが、全て当たりでした。
彼は翻訳力もさることながら、識眼力のある人物と思います。私は著作家としての山形
浩生に信頼を置いている読者の一人です。
前置きが長くなりましたが、結論を言います。
この本は駄作です。心意気は買いますが、内容は誉められません。
コンピューターに気持ちはありません。
山形氏は素人がコンピューターになじめるように、比喩やエピソードをちりばめます。しかし、私にはその大部分が適切とは思えません。もっと言えば、誤った印象を与えか
ねないと思います。そして、その部分を除くと本書は非常に薄いです。
コンピューターは形式論理と独特の言語で動作する機械であり、生物とは違います。
人間の認識の根本から考えれば、機械と生物を同一視する見方も可能ですが、それは、
コンピューター論として扱うべきでなく、哲学の問題です。
初心者向けのコンピューター論は多数の著作があり、分かりやすくコンピューターの
仕組を根本から解説してくれる本もたくさんあります。
この本を読まれる方は、合わせて、そういった本を購入されることをお薦めします。
山形浩生にはこの程度の内容で満足してもらいたくありません。
信頼する著者だからこそ、スタイルを破って酷評を書きました。
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 「コンピュータというのは、とってもおもしろいマシンだ。こっちの言うことを、きくようできかない。きかないようでいてきいてくれる。それはある意味で、自分のことばや考えのいたらなさを教えてくれるものでもある。そして単純な発想の積み重ねで、まったく想像もしなかったようなことができちゃう」

   本書は、著者・訳者として大活躍の山形浩生による、コンピュータへの愛情あふれるエッセイである。著者がまだ8ビットのコンピュータをいじっていた数十年前から現在までの歴史をたどり、どうしてコンピュータが「こんなにめんどうでわかりにくいのか」を、豊富なエピソードとともに書きつづっている。

   書類をプリントアウトするときに「打ち出す」と表現してみたり、紙のコピーを「焼く」と表現してみたり、考えてみれば、コンピュータの世界には不思議なことがいっぱいある。著者はそんなささいなことも見逃さず、各話題にまつわるエピソードを引きながら、コンピュータの思想を語っているのである。見出しだけを見ても、「コンピュータだって、痛いかもしれない」「Unix系の人はなぜいばってるのか」など、好奇心をそそる内容がめじろ押しである。

   本書の最後で著者は「コンピュータは、あなたに自由をもたらすための道具なのだ」と語っている。コンピュータのきもちを理解し、その能力を引き出すことで、人は本当の自由を手に入れられる。それこそが、「コンピュータのきもち」に応えることであり、今のわれわれに求められていることなのだろう。(土井英司)


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