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農協の大罪 (宝島社新書)
山下一仁
定価 :
¥ 700
発売日 :
2009/01/10
出版社/メーカー :
宝島社
おすすめ度 :
(19 reviews)
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カスタマーレビュー
いったい誰が悪いのか。結局、我々だという事実を突き付けられる著書。
, 2010-07-29
現代の日本の農政問題を俯瞰的に理解できる良書だとおもいました。
タイトルでは「農協」とでていますが、著書を読み進めていくにつれて、「農協」だけが悪いわけではないな、というのを痛感してしまう。
(たしかに「農協解体」すれば、状況打破できることは明らかですが、それもまた一筋縄ではいかないなということが書いてあります)
一部のあいだでは「誰が日本の農業をこんなにしたんだ!」と言われますが、
「こんな」状態というのをそもそもマスコミが報道していないという事実に突き当たります。
ですので、この著書に運よく巡り合えた方は「誰が日本の農業をこんなにしたんだ!」という疑問にはぶち当たります。
そしてこの著書によって、それは自らの投票行為によって少なくとも好転できるという事実を突き付けられます。
詳しくは著書を読んでいただくとして、私が感じたのは農業に限らず「まったくこの世の中は複雑なバランスゲームの上で成り立っているのだな」ということと、
変えられないと思っている巨大な力も「そのバランスを変えていけるのも、我々個人の力の結集なのだな」ということでありました。
農業は農業をやるべき人たちに返せ!という非常にシンプルな政策で、変えていかなければもう手遅れになるかもしれないと思うと、できるだけ多くの人に読んでもらいたい、
そして、投票行動で示していってほしいと願うのであります。
新聞レベル
, 2010-04-22
新書だから仕方ないのかもしれないが、普通に新聞を読んでいれば出てくるレベルの話である。著者は国家上級で農協との折衝も監督官庁としての見方しかしてこなかったからかもしれないが、もう少し具体的な問題、平均的な農家の売上、原価、利益、そこからいくら農協に吸い上げられるのか数字を出さないと意味が全くない。
農協が悪いと書いてあるが、本当は農水省そのもの天下りとの関係が本質なのではないか?マスコミが取り上げないところを、元当事者として書く意味がない。
日本農業の問題点を広く網羅した佳作
, 2010-04-22
世の中に問題提起するという点で高いレベルにあると素直に評価できる本だと思います。
自給率向上や米価維持、兼業農家支援などの名の下に、旧態依然として変わらぬ日本の農業政策。外部環境や消費者志向が変わっているにも関わらず、一部の組織が既得権を守ることによって産業全体が瀕死の状態に陥っているとは…。
とりわけ、いまや金融業と化し、日本農業の発展の阻害要因とまで言われるようになった農協の問題点を暴いていきます。とはいえ、農協批判に留まらず前向きな提言で締めくくっているところは好感がもてます。著者の思想の底流には、これだけ規制や利権でがんじがらめにされていることを逆手に考えれば、それを解消すれば発展産業になりえるのでは?という農業に対するポジティブなイメージがあるように思います。
著者は農水省出身だけに指摘していることは説得力があり、熱意も十分伝わってきます。新書にしてこの内容、この密度。直近では著者の集大成とも言える著作(農業ビッグバンの経済学)が発表されています。より詳しく著者の考えに触れたい方はそちらもどうぞ。
日本農政失敗の本質―農業ビッグバンの実現を
, 2009-10-25
タイトルが少しばかり仰々しいけれども、当書には有益かつ貴重なメッセージが込められており、とりわけ農業関係者や農政担当者には必見の書物と言って良い。特に、米に関して結論的に述べると、制度(政策)的には兼業農家に軸足を置く「米価維持=高米価政策(これと表裏の関係にある減反政策)」や農地の流動化による規模の拡大を阻む「農地法」などの抜本的な見直しを図り、食料自給率の向上という国家的な観点から、早急に専業農家を支援していく必要がある。
また、組織的にも、《農協−自民党−農水省》という“農政トライアングル”(本書)が、この度の政権交代で、その一角が崩れたものの、「農政トライアングルの要」(同)にある「兼業農家」「食管制度」「脱農化」のための農協を、「農業のための農協」(同)に作り替えなければならない。併せてこの機会に、農水省も“現業官庁”から、「農政の政治『非』経済学」(同)を脱却した“経済(政策)官庁”へ、具体的には〈食糧省)への改編といったことも視野に入れなければならないと考える。
政権を獲得した民主党は、マニフェストに基づき、2010年度から米農家に対する「個別所得補償」を実施する構えのようである。だが、留意すべきは、この施策が単なる「バラマキ」に堕することなく、真に日本農業の体質強化と主業農家発展のためのものであることを望みたい。本書の議論も踏まえ、長期自民党政権が残した“負の遺産”を清算し、「戦後の農政が果たせなかった、農地改革から農業改革へという農業ビッグバンの条件」(同)が、今こそ整いつつあると思いたい。
勉強になる部分と、机上の空論と。
, 2009-10-19
農水省・農協・自民党によって日本の農業は衰退したと、かなり鋭く書かかれている。
特に農協の仕組みなどは詳しく書かれており、「JAって結局なに?」と疑問に思う人にとっては、驚きの内容。
ただし、今後の農政に対しての文章は疑問に思うところが多い。
例を挙げれば、中山間地域は農地として必ずしも条件不利ではないと書いているが、棚田で農業を営んでいる農家の方の苦労を考えると、現実に即していない理想論のように思える。
元農林官僚だからこそ書ける、農政と農協の実態であるが、その他のこととなると納得がいかない部分が多い。
なので、評価は1にしたいが、農協に関しては勉強になるので、2。
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