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日本でいちばん大切にしたい会社
にっぽんでいちばんたいせつにしたいかいしゃ / さかもと こうじ
坂本 光司
定価 :
¥ 1,470
発売日 :
2008/03/21
出版社/メーカー :
あさ出版
おすすめ度 :
(20 reviews)
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カスタマーレビュー
どんな会社を目指すのか
, 2008-11-27
村上ファンド事件の際に、会社は誰のものかということが話題になった記憶があります。株式会社が解散する場合を考えると、資産分配を受ける権利があるのは、第一に債権者であり、第二に株主であるわけですから、一般的には会社は株主のものであると言われています。しかし、本書はこれに真っ向から反対します。すなわち、会社は社員のためのものである、と。満足していない社員によって、顧客を満足させることなどできるわけがない、と。
本書では、この理念に基づいて経営を行っている会社を主に5社紹介しています。どの会社も、本当にこんな会社が存在しているのかと驚くほど、社員なり、顧客なりを中心にした経営を行っています。こんな会社を探して紹介した著者には敬意を表します。
ただ、株式会社が本当に株主の意向を無視して経営を行うことができるかどうかは、かなり疑問に思います。実際、本書で紹介されている会社も、ボクが簡単に調べた限りでは、ほとんどの会社が株式公開はしていないようです。つまり、株式市場の影響を受けずに経営を行える会社ばかりということです。
経営者の地位が安定していれば、経営方針が揺らぐことはありません。揺らがない経営方針の下ならば、社員も安心して働くことが可能です。多少を無理をしてダウンしてしまっても、救ってもらえると分かっているならば、無理をしてでも働くでしょう。
しかし、株式公開している企業は取締役会(=株主)により、経営者の地位が左右されます。株主の意向を無視した経営者は交代させられ、経営方針も変わってしまうかもしれません。社員もいつリストラされるか分かりません。そんな状況で会社に忠誠を捧げろと言うのは無理があるでしょう。
確かに、本書のような方法で上手く経営できている会社があるのは事実でしょう。しかし、資本を増強し、会社を大きくしていこうと思う場合には、経営者も変質し、社員も変質することは避けられない気がします。そのような状況で、「五人に対する使命と責任」をどう果たしていくのかを考えなければならないのかも知れません。
すべての人が幸せな働き方
, 2008-11-24
著者は中小企業論、地域経済論等を専門とする大学の先生。
会社には「五人に対する使命と責任がある」という。
経営とは、その重要度から順番に
1.社員とその家族を大切にすること
2.外注先・下請企業の社員を幸せにする
3.顧客を幸せにする
4.地域社会を幸せにし、活性化させる
5.自然に生まれる株主の幸せ
もちろん、株主がいなければ経営は成立しないが、株主の満足度を高めようとするとどうしても短期の業績を重視しがちで、長期的なスタンスに立った経営が出来なくなる。
とすると、社員やその家族のモチベーションが低くなる。
それは結局会社の業績に跳ね返ってくる。
この本では、社員、家族、下請、顧客、地域社会、株主すべてが幸せな会社が紹介されている。
まっとうな仕事とは、自然に周りの人が応援したくなる、そんな会社なのだとつくづく思う。
国家および企業は、個々人を生身の人間として取り扱う義務を定立するべきである
, 2008-11-09
資本主義の極限においては中小企業は消滅し、寡占となり、失業者が増加し、治安も悪くなり、極限的な格差社会(二層社会)になる。我々の社会が行き着く場所は、そこ以外ないように見える。
とすれば、そのような社会の到来を何らかの方策で阻止することが必要となる。ではどのようにそれを達成するのか。
激しい競争社会は、敗れた者に再度チャレンジの機会を与えないどころか生きてゆけない状態になり、生存権をも脅かし、死に陥る。よって競争に限度を設けざるを得ない。
さらに、社会を構成する個々人の幸福を目的とする社会を作る努力をするべきできある。
その内容は、企業に当てはめれば従業員が会社において人間らしく扱われることに尽きる。
より広く言えば、国家は、具体的な個々人を幸福にする義務を果たすべくたゆまず努力をすべきであり、またそのようになるよう、我々が代表者を選ばねばならない。
国家は、そして国民の大勢が関係する企業という存在は、人間を人間らしく取り扱う義務を負うという目標が定立されない限り、この社会は悪い方向に進み行くだけである。
「きれいごと」の中に透けて見える本質
, 2008-11-09
本書でとりあげられている企業はどれも素晴らしい経営を行っているように思える。
一読すると、その内容は「きれいごと」すぎるように思えるかもしれない。あるいは、特殊な個別事例のみを挙げているように思えるかもしれない。そうした側面が全くないとは言えないだろう。
が、いわば「お話」的に紹介された個々の企業の事例から、企業や経営の本質とは何か、また、そもそも
働く」というのはどういうことなのかという本質や哲学が透けて見える。
そうした事を自分自身の経験や状況に合わせて、改めて考えるきっかけとなるという意味で優れた本。
ただ、経営論的には、企業の紹介のみではなく、何故この企業が「成功」しているのかについての多面的な分析、考察などがなされるとよいと思う。
読み安さ満点
, 2008-11-07
すごくいい本でした。
読みやすいし、ただ、読んだ後、読みやすすぎて、頭に何も残っていないのが現状です。
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