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なぜあの商品は急に売れ出したのか―口コミ感染の法則

なぜあの商品は急に売れ出したのか―口コミ感染の法則

マルコム・グラッドウェル, 高橋 啓
定価 : ¥ 1,365
発売日 : 2001/06
出版社/メーカー : 飛鳥新社
おすすめ度 : (9 reviews)
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カスタマーレビュー
口コミ感染を科学的に分析!, 2007-01-18
まず口コミ感染には、少数(150人ほど)のイノベーター(導入者)と呼ばれる人たちに感染させることが
大切であると述べられています。
イノベーターとは、つまりメイブン(情報通)、コネクター(媒介者)、セールスマン(説得者)の役割を
担う人たちのことです。情報ブローカーのメイブンから情報が発信され、顔の広いコネクターがさまざまな
人たちを紹介し、セールスマンが説得するというものです。これらの人たちは、何かを期待してそれらの役割を
担っているわけではなく、ただ単に好きだからやっているのだということです。
口コミ感染とは、ある一定の感染の臨界点(ティッピングポイント)を超えると、除々にではなく急激に
感染が広がるという特性があるようです。このことは、起業したほとんどの会社が数年以内に破綻してしまう
という事実と関連性があるのでは?と感じました。
最後の訳者による一言が印象深いものとなりました。
「口コミとは人間同士の直接的な信頼関係のことではないか?」
インターネット全盛の昨今において、我々が忘れかけていたマーケティングの概念を一言で表している一文であると思います。
良書です。
事例集が身近で興味を持ちやすく、読みやすい, 2007-01-14
 マーケティングの分野では消費者を「イノベーター(革新者)/アーリーアダプター(初期採用者)/アーリーマジョリティ(前期追随者)/レイトマジョリティ(後期追随者)/ラガード(遅滞者)」と分類するイノベーター理論がある。本書はイノベーターの獲得からアーリーアダプターに展開する間にどのような作用が働いているかを示している。ユーザー数の増加をグラフに書いたとき、急上昇してグラフの傾きが急激に変化する変曲点を迎えると、それが原題のティッピングポイント(臨界点)のひとつと言うわけだ。
 前半では口コミの流行現象を支える3つの基本法則を事例を元に紹介している。やや孫引き的に感じる事例や、「セサミ・ストリート」の成功物語のようにやけに細かくて中だるみを感じる部分はあるが、良く知っている事物が対象なので分かりやすい。特に「個人の行動に与える影響は、その人の信念や考え方よりもその場の状況の方が大きい」という話が非常に面白かった。マーケティングのテクニックと言うよりも、行動心理学とでも言うような内容だ。
 その後、社会的な集団の構成人員における臨界点が紹介される。これは組織論として大企業病の処方箋と考えると意義深い内容だ。最後にケーススタディとしてマーケティングの成功と失敗の両方が語られてまとめられている。失敗を語るところが粋である。
 図表の類が少なく、事例の内容に密度フバラツキがあるが、専門用語も堅苦しくなく(目次の後にキーワード一覧がまとまっていて便利)、読みやすく、いろいろと気づかされる。amazon.comやkakaku.comの成功の理由がユーザーレビューにあったり、カリスマ主婦やカリスマ読者モデル、テレホンショッピング、mixiなどが効果を上げる背景というのも理解できる。
口コミについての一考察, 2006-10-14
 ティッピング・ポイント(感染の臨界点)の邦訳です。「少数者の法則」「粘りの要素」「背景の力」の3つを基本法則により感染の臨界点がやってきます。
 ハッシュパピーの靴が爆発的に売れたこと(p.15)、割れた窓理論(p.192)、ニューヨークの犯罪が地下鉄の落書きと無賃乗車の抑制により激減したこと(p.194)、スタンフォード大の模擬監獄実験(p.207)、150の法則(p.236)など豊富な挿話が3つを基本法則をより強固なものにしております。
 読み物として大変面白く、ためになる本だと思いました。
小さな事が、どう大きな変化を生み出すのか, 2006-05-08
「割れ窓理論」について詳しく書かれているので買いました。割れた窓1枚から犯罪が急増していくこと、またそれを徹底的に排除することにより犯罪を激減させたことなどが、具体的に書かれており、大変参考になりました。その他、口コミで広めるための少数者の役割、それぞれがどう機能するかについて、ちょっとした工夫についても書かれているので、その点でも良かったです。いろいろなノンフィクションのエピソードを楽しめて読めますが、理論的なことを手っ取り早く知りたい人にとっては冗長な面もあります。
納得の内容, 2006-04-16
クチコミ感染をスタートさせるのに欠かせない3つのタイプの「少数者」の紹介がこの本の特徴。どの本も似たような内容が多いクチコミ本の中で、「この本にしか書いてない」という情報があるっていうのは強みだと思う。数ある本の中でどの本を選ぶか迷ったらこの本を選ぶべき、と言ったら言い過ぎになりそうですが・・・損はしないはず。
Amazon.co.jp
   ある新製品が急激に売れたり、新刊書がブームを巻き起こしたりする原因に口コミがある。『ティッピング・ポイント』は、そのメカニズムを「感染」が劇的に広がる瞬間に着目して解き明かし、一躍注目を集めた作品である。本書はその新装版にあたる。

   内容は前作とほぼ同じ。販売不振で製造中止になる寸前に一部の人が取り上げたことをきっかけに爆発的に売れた靴や、地下鉄のクリーンアップをきっかけに急激に下がったニューヨークの犯罪率といった事例から、「小さな変化」が「大きな変化」につながることをまず立証。さらに「少数者の法則」「粘りの要素」「背景の力」の3つの法則から、口コミ感染のメカニズムを解き明かしている。

   前作と違うのは、ビジネスパーソンや経営者に向けに読みやすくまとめられている点。思想書の趣もあったパラグラフのタイトル表現がビジネス書風に改められ、各章の最初に要点を示したガイド文も付された。ノウハウに徹した書き方ではないが、新製品の発売に臨むなら、誰をターゲットにどんなメッセージを送ればいいかといったポイントを3つの法則から読み取ることができる。集団の人数に触れた「集団の臨界点」の論考からは、組織活性化につながるヒントが得られるだろう。

   訳者は新装版に寄せて、「私たちはもう一度単純なことから考え直してみるべきではないだろうか」と不景気への処方箋を語る。「小さな工夫」からすべてが始まると主張する本書に、今を乗り越えられる一手があるというメッセージである。(棚上 勉)


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