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ソフト・マシーンは60年代後半のイギリスのプログレッシヴ・ロックバンドの中でも最もジャジーなバンドで、この1970年の作品を集めたアルバムはスケールの大きな傑作だ。ヒッピー時代における究極の「詰め込みレコード」でもあり、2枚組で4曲という大作だ。ジミ・ヘンドリックスの1968年のツアーの前座を務めたときは3人組だったが、『Third』のレコーディング時には管楽器やヴァイオリンの担当など5人が新たに加わった。キーボードのマイク・ラトリッジが見事にアレンジしたSlightly All the Timeは、激しい管楽器とドラマーのロバート・ワイアットによる素晴らしいパーカッションが特色だ。ワイアットがヴォーカルや歌詞に対してひねりを加えることでよりロック調のMoon in Juneが活気づいている(ワイアットはその後事故で半身が麻痺してしまうが、優れたシンガーソングライターとしてレコードを出し続けている)。この音楽は、トランペッター、マイルス・デイヴィスの1969年の傑作アルバム『In a Silent Way』と『Bitches Brew』の魔法にかかってできたのではないかという疑いがかかっている。肝心の結果はレコードがその時代を物語っているのだが、見事な年の取り方でもある。 --John Milward