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Third

Third

Soft Machine
定価 : ¥ 1,020
発売日 : 1991/07/02
出版社/メーカー : Sony/Columbia
おすすめ度 : (7 reviews)
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曲目リスト
  • 1. Facelift [Live]
  • 2. Slightly All the Time
  • 3. Moon in June
  • 4. Out-Bloody-Rageous
カスタマーレビュー
独自の音楽性を確立した初期の名盤, 2009-01-06
70年発表の3rd。アナログ時代は2枚組の片面に一曲ずつ、合計4曲という形で発表された。3曲目のみがロバート・ワイアットによるヴォーカルが聞かれ、後の3曲はインストである。前作までのサイケ・ポップ指向はほぼ無くなり、彼ら独特のジャズ・ロックが全編で聞かれる。前作の3人に加えて69年のツアーから参加したエルトン・ディーンに加えて、ニック・エヴァンス、リン・ドブソン、ジミー・ヘイスティング、ラブ・スポールら管弦奏者4人を加えた8人で録音されている。ワイルドだが、それに矛盾したかのような非常に冷めた演奏を聞かせる管楽器と歪んだオルガンが独特の雰囲気を醸し出し、彼らならではの音楽を生み出している。正直なところソフト・マシーンの生み出す音楽は万人に受けるとは思わないが、好きな人には応えられないものがあり、この作品はそんな彼ら独特の音楽が完成された重要な作品である。ジミーが参加しているということも関係があるのかもしれないが、2.等は時にハットフィールズを思わせる美しいサウンドを聞かせており、彼らへの影響も強く感じさせる。
高い演奏力と求心力を感じさせる初期ソフト・マシーンの傑作アルバム。
複雑で精密、かつ独創的で完璧に美しい, 2008-02-19
カンタベリ派、ジャズロック、プログレという言葉が、このソフトマシーンには、常に付き纏いますが、この作品を聴いている間は、そんな予備知識などほとんど上の空で、純粋に複雑で丁寧に編みこまれた楽曲(1曲約20分、とにかく長い)に、半ば瞑想に近いような感覚に陥ります。
特に3曲目. ”Moon in june”は、何か人智を超えたような出来栄えで、約19分間の中に、精密に計算されたグルーヴ、聴き手の想像力が追いつかないこらいの七色の曲展開、丁寧で正確無比なワイアットのドラミングとヴォーカル、クールできめ細かなオルガン、猛り狂ったサックスが絶妙のバランス絡み合い、本当の意味での”混沌と建築”を両立させた真の”音楽”を、我々に聴かせてくれます。(個人的には、曲後部のラジオが壊れたようなピィ〜という高音と、ベースの低音のウォ〜ンという音のかけあいにドギモをぬかれました。こ、ここまでやるか!?)
複雑で精密、かつ独創的で完璧に美しく計算された長い楽曲を脳内で制覇することが生甲斐である人にとって、”Moon in june”は生涯忘れえぬ宝物となるでしょう。
ロックのみならず、あらゆる音楽のジャンルを超えて、最高の一曲を挙げてみろと言われたら、私は、”Moon in june”と答えてしまうでしょう。
過渡期の大傑作, 2005-03-29
2ndアルバム発表後もライブ活動を続けるグループは英国ジャズの重要バンド、キース・ティペット・グループからエルトン・ディーンを含む複数の管楽器奏者を加えて精力的に公演をこなしていく。その合間を縫ってレコーディングされたのがこのアルバム。1、2作目のサイケでダダ的なポップから、本格的なジャズ演奏へと向き合っていった時期のアナログ2枚組みの大作であり、2ndと並んでグループの最高傑作に挙げられることも多い。M1、ホッパー作の「FACELIFT」は当時としては珍しい、別々の場所で録音されたライブ音源を編集したものである。オルガンがぽつり、ぽつりとアブストラクトなフレーズを刻み、突如軋みを上げ始めるオープニングの鮮烈さは何度聴いても色あせることがない。次第に湧き上がってくるブラスの混沌、各パートが多面的/重層的に広がっていく構成である。ラトリッジによるM2のメドレーも浮遊感に溢れていて素晴らしい。ダブ的な空間を作り出すファズ・ベースとミニマルなフレーズを刻むエレピが作り出す音像はまるでテリー・ライリーだ。
全体的に硬派なインスト中心だが、ワイアットのヴォーカルをフィーチャーしたM3「MOON IN JUNE」だけは唯一1、2作目らしい雰囲気が感じられ、アルバム全体の多様性を高めている。純粋なジャズロックとしてはこの後の2作の方がより洗練されているが、本作を特別なものにしているのは60~70年代の音楽開拓時代のマグマのようなエネルギーが凝縮されているところにあると思う。ロック、ジャズ、現代音楽の間のきわどい領域を切り開いていこうとする姿を実にリアルに写し出しているのだ。
そしてジャズ的な即興の妙技というより、緻密な構成や感覚的な心地よさに焦点を置いた本作は、むしろクラブ系リスナーにこそ聴いてもらいたい。ベースとエレピのミニマルな音形に例えば昨今のクラブジャズ~フューチャー・ジャズ的な感覚を見出すのもそれほど難くないだろう。実験的とか、フュージョンとか、プログレッシヴであるとかいうのは本当はこういうものではないだろうか。 ジャンルの垣根を超えた、コンテンポラリー音楽の一大傑作である。
曲はすばらしい, 2004-11-20
評価の高いアルバムで、自分も大好きなアルバムの一つです。
リマスターされているという事で、音質に関心のある方も多いと
思いますが、音圧が高くなっているくらいでほとんど変わり
ません。
紙ジャケに意義を見いだせないなら旧盤で十分だと思います。
リマスタリングでどうなるのかな, 2004-09-11
すごく楽しみにしています。リマスタリングされてくっきりした音になって、さらにかっこよくなるのか、それとも、あのカンタベリーなこもった感じがなくなって、あれっ、ちょっと違うかなってなるのか、とても楽しみです。私は、4枚目以降はあまり興味ないので、これを機に、1枚目と2枚目も紙ジャケ再発してくれないかな。(1枚目の変形ジャケほしいな)・・レコード会社違うかもしれないけど、どこか出してくれ!なお、星は発売済みの現状CDです。聞いたことないひとには、うまく説明できないけど、緊張感ある演奏でかっこいいです。
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ソフト・マシーンは60年代後半のイギリスのプログレッシヴ・ロックバンドの中でも最もジャジーなバンドで、この1970年の作品を集めたアルバムはスケールの大きな傑作だ。ヒッピー時代における究極の「詰め込みレコード」でもあり、2枚組で4曲という大作だ。ジミ・ヘンドリックスの1968年のツアーの前座を務めたときは3人組だったが、『Third』のレコーディング時には管楽器やヴァイオリンの担当など5人が新たに加わった。キーボードのマイク・ラトリッジが見事にアレンジしたSlightly All the Timeは、激しい管楽器とドラマーのロバート・ワイアットによる素晴らしいパーカッションが特色だ。ワイアットがヴォーカルや歌詞に対してひねりを加えることでよりロック調のMoon in Juneが活気づいている(ワイアットはその後事故で半身が麻痺してしまうが、優れたシンガーソングライターとしてレコードを出し続けている)。この音楽は、トランペッター、マイルス・デイヴィスの1969年の傑作アルバム『In a Silent Way』と『Bitches Brew』の魔法にかかってできたのではないかという疑いがかかっている。肝心の結果はレコードがその時代を物語っているのだが、見事な年の取り方でもある。 --John Milward

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